俺がnoteではなくWordPressで発信する理由——無料ほど怖いものはない

メンタル・生き方

俺はWordPressでブログを書いている。

noteじゃない。アメブロでもない。

自分でサーバーを借りて、ドメインを取って、WordPressを立ち上げて、そこに記事を書いている。

「なんでわざわざそんな面倒なことを?」と思う人もいるかもしれない。

noteなら無料で始められるし、アカウントを作れば今日から記事を書ける。

実際、多くの人がnoteを選んでいる。

でも俺は、それが怖い。

今日はその理由を書いてみたい。


俺の経験は、誰のものか

noteで記事を書くとする。時間をかけて、自分の経験を振り返って、言葉を選んで、やっとの思いで公開する。

でもその記事は、誰のものだ?

noteの利用規約を読めばわかる。
noteに投稿したコンテンツは、プラットフォーム側にも一定の利用権が発生する。

つまり、自分が書いたものなのに、完全に自分のものとは言い切れない。

WordPressは違う。

自分のサーバーに、自分のドメインで公開した記事は、100%自分の持ち物だ。

誰にも権利を主張されない。
自分で書いたものは、自分のものでいたい。

これが俺にとって一番大きい理由だ。

俺は300万円の投資詐欺に遭った経験がある。

あの時学んだことの一つが、
「自分の手を離れたものは、もう自分のものじゃない」ということだった。

他人の口座に金を振り込んだ瞬間、その金の権利は相手に移る。

記事も同じだと俺は思っている。

自分の経験を、自分の言葉で書いたもの。

それを他人のプラットフォームに預けるということは、少なからず権利を手放すことと同じだ。

俺は自分の経験を他人の権利にしたくない。


無料ほど怖いものはない

noteが多くの人に選ばれている理由はわかる。

無料。簡単。アカウントを作ったらすぐ書ける。

デザインも整っている。SNSとの連携もしやすい。

初めて文章を発信する人にとって、これほどハードルの低い場所はない。

でも俺は、この「無料」という言葉にすごく警戒心がある。

無料のFP相談に行ったことがある人はいるだろうか。
あるいは聞いたことがあるだろうか。

「お金のプロに無料で相談できます」、一見すごくいいサービスに聞こえる。

でも裏側を見ると、結局は保険の契約を取りたいから無料にしている。

相談者のためじゃなく、
保険を売るための入り口として「無料」を使っている。

無料には、必ず裏がある。

noteも同じだとまでは言わない。

でも、無料で使えるということは、どこかで誰かが得をする仕組みになっている。

それがプラットフォーム利用料なのか、データの活用なのか、コンテンツの権利なのか。

タダで場所を借りている以上、対価は何かの形で発生している。

この構造を理解した上でnoteを使うなら、それは個人の自由だ。

でも俺は、自分の経験を載せる場所として、その構造が嫌だった。


noteの有料記事に、俺は何度も課金してきた

俺はnoteの読者としても、それなりにお金を使ってきた。

気になるタイトル、興味を引く導入文。

「この先は有料です」と出てきて、期待して買ったことが何度もある。

マーケティング会社で働いていたこともあるからわかる。

「この先は有料です」のそれまでの記事に、莫大な時間と戦略が詰まっている。

買った後は、もう彼らの餌食になっている。

だから正直に言う。

ほとんど、響かなかった。

もちろん全部がそうだとは言わない。
中には本当に価値のある記事もあった。

でも、多くの有料記事は値段に見合う内容じゃなかった。

これは俺個人の感覚だけど、何度も経験して確信に変わった。

noteは簡単に記事を有料にできる。100円から値段をつけられる。

この手軽さは便利だけど、
逆に言えば、中身が薄くても有料にできてしまう。

しかも、有料記事が売れた場合、noteに持っていかれる手数料は決して小さくない。

プラットフォーム利用料が10%
決済手数料が5〜15%
振込手数料が270円

仮に1,000円の記事が売れても、
手元に残るのは750円〜850円くらいだ。

書く側にとっても、買う側にとっても、この構造が最善とは俺には思えなかった。


WordPressは面倒だ。でもそれでいい

一方で、WordPressが楽かと聞かれたら、全然楽じゃない。

サーバーの契約がいる。ドメインの取得がいる。

WordPressのインストール、テーマの設定、プラグインの管理。

記事を書く前にやることが山ほどある。

インターネット上に自分の「土地」を持つということは、それだけの手間とお金がかかる。

さらに、ブログを維持するために広告もつけている。
広告があることで、正直、読みにくくなる部分もあると思う。

それでも俺は、この選択に納得している。

なぜか。

広告は、読者が俺の記事を読んでくれることで価値が生まれる仕組みだからだ。

俺が自分の経験を記事にする。

読者がそれを読んで、何かを感じてくれる。

その結果として広告収入が発生する。

俺の経験に価値があると思ってもらえた証として、対価がついてくる。

読者はお金を払わずに記事を読める。

俺は自分の経験を安売りせずに発信できる。広告主は人の目に触れる場所を得られる。

まさにWINーWINだと思っている。


よくない記事を書けば、読者は離れる

noteの有料記事と違って、WordPressのブログ記事にはリスクがないように見えるかもしれない。

読者は無料で読めるから、失敗しても損するのは俺だけだと。

でもそれは逆に、ごまかしが効かないということでもある。

よくない記事を書けば、読者は離れる。

二度と来てくれない。PV(ページビュー)が落ちれば広告収入も下がる。

記事の質がそのまま結果に跳ね返ってくる。

これは怖いことだけど、俺はこの緊張感が好きだ。

noteの有料記事は、買ってみないと中身がわからない。

買った後に「思ったのと違う」と思っても、返金はない。

これは売る側にとって楽かもしれないが、買う側にとっては不公平だと俺は感じている。

WordPressの記事は全部無料で読める。

だからこそ、読者は記事の質で判断する。

質のいい記事を書き続ければ読者は増えるし、手を抜けば減る。

シンプルで、フェアだ。


経験には価値がある

俺はサッカーを20年以上やってきた。

プロの世界で戦って、契約満了を告げられて、怪我で動けなくなって、監督に干されて、それでもボールを蹴り続けた。

引退して会社員になって、投資詐欺で300万円を失って、そこから学び直して今がある。

この経験は、俺だけのものだ。

誰にも真似できないし、誰にも奪われたくない。

だから俺は、自分の経験を自分の場所で発信する。

他人のプラットフォームに預けない。

自分の土地に、自分の言葉で、自分の責任で書く。

面倒でも、お金がかかっても、それが俺のやり方だ。


最後に

noteが悪いとは思わない。

手軽に始められる場所として、noteは本当によくできている。

ただ、もし「自分の経験を本気で発信していきたい」と思うなら、一度立ち止まって考えてほしい。

その経験は、誰のものか。

その記事は、あなたの持ち物か。

その対価は、あなたの手元にちゃんと残っているか。

俺は考えた末に、WordPressを選んだ。

面倒でも、自分の経験には自分で値段をつけたかった。

経験には価値がある。

そこに広告という形で価値がついてきてくれたら、それが俺のモチベーションだ。

あなたの経験にも、必ず価値がある。そ

れをどこで、どう発信するか。

その選択は、あなた自身の手で。

あなたの参考になれば嬉しい。

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