アスリートが最も騙されているのは保険だ|元プロが教える正しい知識

お金・投資
  • 「先輩に紹介されて保険に入ったけど、本当にこれでよかったのかな」
  • 「営業マンに『アスリートなら絶対入るべき』と言われて断れなかった」
  • 「毎月の保険料、けっこう高いけど…見直す方法がわからない」

こんな経験、ありませんか?

僕は元Jリーガーとしてプロで10年プレーしました。

断言します。

アスリートが最も騙されているのは、保険です。

投資詐欺や不動産トラブルも多い。

  • でも、保険はもっとたちが悪い。

なぜなら「騙されている」と気づかないからです。

  • みんな入ってるし
  • 先輩が紹介してくれたし
  • 万が一のためだし
いちゃりば
いちゃりば

そう思って毎月何万円も払い続けている選手を、僕はたくさん見てきました。

この記事を読めば、保険で無駄なお金を払わないための判断基準がわかります。

アスリートが保険で騙されないための3ステップ

結論:アスリートが保険で騙されないためには、この3つを知っておくことが大事です。

やることポイント
「誰のために入るのか」を考える独身なら生命保険はほぼ不要
「先輩の紹介」を疑う勇気を持つ権威バイアスに騙されない
保険と投資を混ぜない保険は保険、投資は投資。役割がまったく違う

この3つを押さえるだけで、年間数十万円の無駄を防げます。

保険を見直す3つの疑問:

  • 「この保険は、誰にお金を遺すために入っているのか?」
  • 「この保険は、先輩や知人の紹介で入ったものではないか?」
  • 「この保険に、貯蓄や投資の機能がついていないか?」

この3つに答えるだけで十分です。

もし

  • 遺す相手がいない
  • 紹介で入った
  • 投資型だった

なら、見直しのサインです。

「誰のために入るのか」を考える ── 独身に生命保険はいらない

生命保険の本来の目的は、自分が死んだあとに家族の生活を守ることです。

つまり、「お金を遺す相手がいるかどうか」がすべてです。

独身の選手に、生命保険はほぼ必要ありません。

これはファイナンシャルプランナーの間でも常識です。

  • 30歳男性の死亡率は0.055%。
  • 1万人に5.5人。

この確率のために、毎月何万円も払い続ける意味があるでしょうか。

  • しかも、遺すべき家族がいないのに。

日本の生命保険加入率は89.8%と、世界的に見ても異常に高い。

年間の平均保険料は37.1万円。月にすると約3万円です。

アスリートの場合、「ケガのリスクが高い」という理由で、
さらに高額な保険を勧められることも少なくない。

でも、冷静に考えてください。

ケガで働けなくなるリスクに備えるなら、
それは「就業不能保険」や「傷害保険」の話であって、

  • 「生命保険」の話ではありません。

生命保険は「死んだあと」の話。

  • 就業不能保険は「働けなくなったとき」の話。

この2つはまったく別物です。

営業マンはここを意図的にごちゃまぜにして説明してきます。

僕自身がそうでした。

プロ2年目。先輩から「いい保険の人がいるから会ってみろ」と紹介された。

当時の僕は、先輩の言葉を断る選択肢なんて持っていませんでした。

  • 未婚
  • 扶養家族ゼロ

それでも「万が一のために」と言われて、生命保険に加入しました。

今思えば、あの「万が一」は、僕にとっての万が一ではなく、

  • 営業マンにとっての「契約が取れなかったら万が一」だったんです。

結婚してから入ればいい。

扶養家族ができてから考えればいい。

未婚のアスリートに生命保険は、いらない。

これが結論です。

「先輩の紹介」を疑う勇気を持つ ── 権威バイアスの罠

なぜアスリートは保険で騙されやすいのか。

その最大の理由は、心理学でいう権威バイアスです。

権威バイアスとは、「自分より立場が上の人の意見を、無条件に正しいと思い込む心理」のこと。

先輩が「これ、いいよ」と言えば、「いいんだろうな」と思ってしまう。

チーム内の上下関係は厳しい。

  • 先輩に「保険の営業マン紹介するよ」と言われたら、「結構です」とは言いにくい。

しかも、その先輩自身も中身をよくわかっていないケースがほとんどです。

先輩も、そのまた先輩から紹介されて入っている。

つまり、権威バイアスの連鎖が起きているんです。

保険営業の世界では「紹介営業」がもっとも効率のいい手法とされています。

信頼関係のある人からの紹介は、成約率が圧倒的に高い。

営業マンはそれを知っている。

だからアスリートの人間関係に入り込んでくる。

チームに一人、保険営業と仲のいい選手がいれば、そこからチーム全体に広がっていく。

  • 敵は保険営業マンではありません。
  • 敵は「先輩の紹介だから大丈夫だろう」という、自分の中の思い込みです。

先輩は悪気がない。

営業マンもビジネスとしてやっている。

問題は「先輩が紹介してくれた=良い商品」
という思考のショートカットを、自分がしてしまっていることです。

僕がプロ時代に学んだことがあります。

いちゃりば
いちゃりば

お金に関しては、誰の意見も鵜呑みにしてはいけない。

先輩だろうが、コーチだろうが、「お金のプロ」を名乗る人だろうが。

自分で調べて、自分で判断する。

これがお金を守る唯一の方法です。

保険と投資を混ぜない ── 役割のちがいを理解する

  • 「この保険、貯蓄機能もついていてお得ですよ」
  • 「運用もできるので、将来の資産形成にもなります」

こういうセールストークに、要注意です。

保険は保険。投資は投資。

この2つはまったく役割が違います。

保険の役割は「リスクの移転」。
万が一のときに、経済的な損失を保険会社に肩代わりしてもらうこと。

投資の役割は「資産の成長」。
お金を増やすこと。

この2つを1つの商品にまとめると、どうなるか。

  • 手数料が高くなる。
  • 中身が見えにくくなる。
  • 途中で解約すると、大きく損をする。

つまり、「どっちつかず」の商品になる。

心理学では現状維持バイアスという概念があります。

人は一度始めたことを、たとえ損をしていても「やめられない」という心理が働きます。

保険はまさにこれが起きやすい。

  • 「もう3年も払ってるし」
  • 「今やめたら損だし」
  • 「なんとなく不安だし」

こうやって、毎月のお金がずるずると流れていく。

保険営業マンにとって、
一度契約した顧客が解約しないのが最も利益になる。

だから、解約しにくい商品設計になっている。

でも、冷静に考えてください。

月3万円の保険料を10年間払い続けたら、360万円です。

その360万円を、シンプルなインデックス投資に回していたらどうなっていたか。

保険は「もしもの備え」に特化させる。

投資は「お金を増やすこと」に特化させる。

シンプルに分けるだけで、お金の効率は劇的に変わります。

心理学的根拠とデータで見る「保険の現実」

この記事で紹介した心理学的根拠

概念かんたんな説明
権威バイアス立場が上の人の意見を無条件に正しいと思い込む心理
現状維持バイアス一度始めたことをやめられない心理

データで見る「保険の現実」

項目数字
日本の生命保険加入率89.8%(生命保険文化センター 2024年度)
年間平均保険料37.1万円(月約3万円)
30歳男性の死亡率0.055%(1万人に5.5人)
10年間の保険料総額(月3万円の場合)360万円

これらの数字は、「保険が悪い」と言いたいのではありません。

保険は必要なときに、必要な分だけ入ればいい。

問題なのは、「必要ないのに入っている」ことです。

「アスリートはケガのリスクが高いから保険は必要」への答え

サッカー少年
サッカー少年

でも、アスリートはケガのリスクが高いから保険は必要でしょ?

そう思った方、ちょっと待ってください。

ケガのリスクに備えるなら、

  • 「傷害保険」
  • 「就業不能保険」

「生命保険」ではありません。

この記事で言いたいのは「保険に入るな」ではありません。

「目的のない保険に入るな」ということです。

誰に、何のために、いくら必要なのか。

これが答えられない保険は、見直しの対象です。

  • 「先輩に紹介されたから」は理由になりません。
  • 「みんな入っているから」も理由になりません。
  • 自分の頭で考えて、自分の人生に必要な保障だけを選ぶ。

それがお金を守る第一歩です。

まとめ:自分の頭で考えること

やることチェックポイント
「誰のために入るのか」を考える独身なら生命保険はほぼ不要
「先輩の紹介」を疑う勇気を持つ権威バイアスに気づく
保険と投資を混ぜない保険は保障、投資は資産形成

まずは今、自分が加入している保険の証券を1枚だけ取り出してください。

そして、こう自分に聞いてみてください。

「この保険は、誰のために入っているのか?」

答えが出ないなら、その保険は見直しの対象です。

お金を守るのは、自分自身の判断だけです。

  • 先輩でも、営業マンでもない。

自分の人生は、自分で守る。

元プロとして10年間プレーし、年俸120万円から20代で資産1,000万円をつくった僕がたどり着いた答えです。


保険の話は地味です。

サッカーのプレーほど派手じゃない。

でも、この「地味な知識」が、
あなたの選手生活を、引退後の人生を、大きく変えます。

騙されていることに気づくのは、いつだっていい。

今日気づいたなら、今日から変えればいい。

あなたの参考になれば幸いです。

Just do it

×
タイトルとURLをコピーしました