Webマーケティングの裏側を知った俺が、正直に感じた気持ち悪さの話

メンタル・生き方

俺はサッカーを引退した後、Webマーケティングの会社で働いていたことがある。

便通改善や痩身系のサプリメントを売る会社だ。

広告のシナリオを作り、ランディングページを設計し、どうすれば商品が売れるかを考える仕事だった。

正直に言う。

幻滅した。


デブが痩身の広告を作っている

いきなり強烈なことを言うけど、事実だ。

俺がいた会社では、痩せていない人間が
「これを飲めば痩せます」という広告を作っていた。

デスクの上にはコーラとレッドブルとコーヒーが常に置いてあって、手が止まるたびにグミを食べている。

そんな人間が、痩身系サプリの広告シナリオを書いている。

便秘そうなポッコリお腹の人が、便秘改善の広告を作っている。

フィクションもいいところだ。

しかもその会社にいた人のほとんどが、一流大学を卒業した優秀な人たちだった。

頭はいい。でも誰一人として、自分が売っている商品の「売り」の部分を実践していなかった。

痩身サプリを売っているのに、痩せる取り組みをしている人がいない。

便通改善を謳っているのに、食生活を気にしている人がいない。

あくまで机の上のゲームだった。

どうやって買ってもらうか。
数字をどう動かすか。

ゲーム感覚で楽しんでいる。

裏側を知ると、気持ち悪くないか。


本質はいつもシンプルだ

よく考えてほしい。

痩せたければどうすればいいか。

運動する。食事を制限する。

便通を改善したければどうすればいいか。

適度な運動をする。食事の質を変える。水をしっかり飲む。

本質はいつもシンプルだ。
サプリでどうにかする前に、やるべきことがある。

でも、それをやらずにサプリに頼りたくなる気持ちもわかる。

楽したいのは人間の本能だ。

そして、その「楽したい」という心理を徹底的に突いてくるのが、Webマーケティングの世界だった。


行動経済学で、人の心を操る

Webマーケティングの世界は、行動経済学を駆使して人間の心理を巧みに操るように設計されている。

俺がいた会社でよく言われていたのが、
「買う側の心理に乗り込め」という言葉だった。

具体的にどうするか。

まず、仮想敵を作る。

「便秘なのは、あなたが悪いからじゃありません」

こう問いかける。
読んでいる人は少しホッとする。
「自分のせいじゃないんだ」と。

そして、加齢や体質、現代の食生活など、別の「敵」を設定する。

あなたは悪くない。悪いのはこっちだと。

その敵をやっつける正義のヒーローとして登場するのが、このサプリだ。

こういう構成にすると、人は買ってしまう。

「一日一回」
「たった10秒」
「自宅で簡単」

——こういう強烈なキャッチコピーと一緒に出されると、本質を見失う。

本当は食事と運動の習慣を変えることが大事なのに、サプリ一つで解決できるような気がしてくる。

これは一種の詐欺に近いと俺は感じた。


あなたが最近買ったもの、本当に欲しかったか?

ここで一つ、考えてみてほしい。

あなたが最近買った商品は、本当に欲しくて買ったものだろうか。

それとも、買うように誘導されて買ったものだろうか。

この違いは大きい。

Webマーケティングの裏側を知ると、世の中の広告がすべて違って見えてくる。

「限定」「今だけ」「残りわずか」
——こういう言葉の裏に、どういう意図があるかが透けて見える。

誘導されて買うことが全部悪いとは思わない。

大事なのは、それが本当に自分のためになる買い物かどうかだ。


俺が買ってよかったもの

誘導されて買うのが全部ダメだと言いたいわけじゃない。

実際、俺が最近買ってよかったものがある。

一つは全自動洗濯機だ。
乾燥までやってくれるやつ。

これのおかげで、洗濯物を干す15分〜20分の時間がなくなった。

毎日のことだから、この時間の節約は大きい。

もう一つはダイソンの掃除機だ。

以前使っていた掃除機は吸いが悪かった。

ダイソンはすぐ吸えるし、コードレスだから車の清掃にも使える。
洗車場に行かなくても車内の掃除までできる。

これらは広告で知って買ったものだ。
でも、実際に自分の生活を良くしてくれている。

時間を生み出してくれている。

こういう商品なら、広告に誘導されて買っても、いい買い物だと思う。

問題は、買った後に「本当に必要だったか?」

と思うような商品を買わされている場合だ。


その会社を辞めた理由

俺自身は便秘とは無縁の生活を送っていた。

毎日運動している。食事にも気を使っている。
サッカーで20年以上体を動かしてきた人間だ。

便通で困ったことがない。

そんな俺が、便通改善のサプリを「これさえ飲めば解決します」と売り込む広告を作っている。

自分が信じていないものを、人に売りつけている。

この構造が、俺には詐欺に見えた。

300万円の投資詐欺に遭った経験がある俺だからこそ、余計にそう感じたのかもしれない。

人の無知につけ込んで、都合のいいストーリーで誘導して、金を出させる。

構造が同じだった。

気持ち悪かった。だから俺は辞めた。


でも、これがビジネスだとも思う

誤解しないでほしい。俺はWebマーケティングを全否定したいわけじゃない。

行動経済学を使って人の心を動かす技術そのものは、すごいものだと思う。

実際に俺はそこで多くの知識を身につけた。
広告の構造、コピーライティング、人間の購買心理。

この経験は今のブログ運営にも活きている。

Webマーケティングの仕事自体が悪いんじゃない。

問題は、本質を無視して、ただ「買わせるゲーム」をやっている裏側にある。

これがビジネスだと思う。綺麗事じゃない。でも、知っておくべき現実だ。


本質を知る。これが何より大事だ

今の俺は、広告を見ると裏側が透けて見える。

「この広告はどういう心理テクニックを使っているか」
「この仮想敵の設定は何を狙っているか」
「このキャッチコピーでどの感情を刺激しようとしているか」

全部ではないが、その裏側が透けて見える。

だから言いたい。

買わされている無知な人間になるな。

広告が悪いんじゃない。広告の裏側を知らないまま、誘導されるがままに財布を開くことが問題なんだ。

本質を知れ。裏側を知った上で、それでも「自分に必要だ」と思えるなら買えばいい。

それは良い買い物だ。

でも、知らないまま買うのと、知った上で買うのでは、まったく意味が違う。


最後に

俺はWebマーケティングの世界で、人の心を操る技術を学んだ。

そしてその裏側を見て、気持ち悪さを感じて辞めた。

でもあの経験があったから、今は広告に踊らされなくなった。

裏側が見える。仕掛けがわかる。

この記事はアラートとして書いた。

あなたが次に何かを買う時、一度立ち止まって考えてほしい。

それは本当に欲しくて買おうとしているのか。
それとも、買うように仕向けられているのか。

本質はいつもシンプルだ。

痩せたければ運動しろ。
便秘を治したければ食事を変えろ。

サプリに頼る前に、やることがある。

広告の裏側を知った上で、自分の頭で判断する。

それが、食い物にされない生き方だ。

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