【2026年】Jリーグがない県は5つ!J3に近い順にランキング

サッカー上達
  • 「Jリーグのクラブがない県って、どこ?」
  • 「うちの県、Jリーグあるのかな?」
  • 「空白県がJ3に上がるには、なにが必要なの?」

こんな疑問を持った人は多いのではないでしょうか。

僕は元Jリーガーとして約10年間、プロの世界にいました。

J2、J3、JFL、地域リーグ——J1以外の日本サッカーのピラミッドをある程度肌で知っています。

2026年現在、Jリーグクラブがない県は5つ。
そして、J3に近い県と遠い県では状況がまったく違います。

この記事を読めば、どの県が空白で、どの県がJ3に最も近いのか、昇格条件もふくめてすべてわかります。

知らないまま応援していると、クラブの本当の課題が見えません。

地元クラブを「正しく応援する目」を持つためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。


J3に近い空白県ランキング【結論】

結論から言います。

J3に最も近いのは岩手県(いわてグルージャ盛岡)、最も遠いのは島根県です。

順位空白県最有力クラブ現在のカテゴリーJ3までの距離
1位岩手県いわてグルージャ盛岡JFL★★☆☆☆ あと一歩
2位三重県ヴィアティン三重JFL★★☆☆☆ 器はある
3位福井県福井ユナイテッドFC北信越リーグ1部★★★☆☆ 道半ば
4位和歌山県アルテリーヴォ和歌山関西リーグ1部★★★★☆ 険しい
5位島根県(該当なし)県リーグのみ★★★★★ 最も遠い

47都道府県のうち、Jリーグクラブがあるのは42

つい最近まで空白県だった滋賀県は、
レイラック滋賀FCが2026年にJ3昇格を果たし、見事に昇格しました。

逆に、いわてグルージャ盛岡が2024年にJ3からJFLへ降格し、岩手県が空白県に逆戻り。

空白県は減ったり増えたりする。

これが日本サッカーのリアルです。


J3に上がるための昇格条件【ピラミッド構造を解説】

日本サッカーの6段構造を知らないと話が始まらない

ランキングの解説に入る前に、日本サッカーのピラミッド構造を整理します。

カテゴリーリーグ名チーム数
1部J1リーグ20クラブ
2部J2リーグ20クラブ
3部J3リーグ20クラブ
4部JFL(日本フットボールリーグ)16クラブ
5部地域リーグ(全国9地域)各8〜12クラブ
6部都道府県リーグ各県ごと

地域リーグからJ3に上がるには、最低でも2つの壁を越える必要があります。

壁①:地域リーグからJFLに上がる「地域CLの壁」

引用:X

地域リーグで優勝し、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で上位(2位以内)に入る必要があります。

地域CLは毎年11月に開催される短期決戦。

1年間かけてリーグを勝ち抜いても、わずか数日の短期決戦で負けたら終わり。

上位2チームだけがJFLに昇格できます。

壁②:JFLからJ3に上がる「ライセンスの壁」

JFLで2位以内に入り、さらにJ3クラブライセンスを持っていること。

ライセンスの主な条件はこちらです。

条件内容
スタジアム座席5,000人以上
平均観客数ホーム戦平均2,000人以上
チケット収入年間1,000万円以上
育成組織U-18以下のチーム保有
監督資格JFA公認S級ライセンス
プロ契約3人以上のプロ契約選手
法人格株式会社または公益法人

サッカーが強いだけじゃ足りません。

スタジアム、お金、組織、育成
——全部そろって初めてJ3の扉が開きます。

Jクラブ空白県の詳細

岩手県がJ3に最も近い理由【グルージャ盛岡はライセンス保有】

引用:X

いわてグルージャ盛岡は、J3ライセンスもスタジアムも持っている。

JFLで2位以内に入ればすぐにJ3復帰できる、最もJリーグに近い県です。

グルージャ盛岡は2014年にJ3に参入し、約10年間Jリーグの舞台で戦いました。

しかし2024年、J3最下位が確定。

J3からJFLへの史上初の降格クラブという記録とともに、岩手県は空白県に逆戻りしました。

2026年JFLカップでは3位に入り、力があることは証明しています。

一度Jの空気を知っているクラブだからこそ、底力を見せてほしい。

内容目標時期
JFLで2位以内2027年シーズン
J3入れ替え戦勝利2027年末
J3復帰2028年

最短1〜2年で復帰できる。
空白県5つの中で最も近い位置にいます。


三重県が上がれないのは「勝てない」から【ヴィアティン三重の9年間】

引用:X

ヴィアティン三重は、J3ライセンスもスタジアムも持っている。

でもJFLで約9年間、2位以内に入れていない。
器はあるのに中身が追いつかない状態です。

クラブ名の「ヴィアティン」はオランダ語で「14」。

ヨハン・クライフの背番号に由来する名前です。

2017年にJFLに昇格し、2020年にはJ3ライセンスを取得。

ホームスタジアムのLA・PITA東員スタジアムもJ3基準の5,000人以上に改修済み。

スタジアムもライセンスも法人格もある。

ハード面はそろっています。

問題は、JFLで勝てないこと。

2026年JFLリーグ戦は開幕3連敗で16チーム中最下位に沈んでいます(2026年9月時点)。

ここで、心理学の「計画錯誤(プランニング・ファラシー)」という考え方を紹介します。

人は目標達成にかかる時間やコストを過小評価する傾向がある、という考え方です。

「ライセンスを取ればJ3に上がれる」

そう思った関係者もいたかもしれません。

でもライセンスは「受験資格」にすぎません。

合格するには「テストの点数」——つまりピッチ上の結果が必要です。

ヴィアティン三重に足りないのは、この「結果」の部分。

強化費の見直し、選手の質、監督の手腕
——ピッチ上の競争力をどう上げるかが最大の課題です。

器はある。あとは中身だけ。
でもその「中身だけ」が9年間できていないのが現実です。


福井県が地域リーグ無敵なのにJFLに上がれない理由

引用:X

福井ユナイテッドFCは北信越リーグで圧倒的に強い。

2024年は14戦全勝で優勝。でも地域CLの短期決戦で負けて、JFLに上がれていない。

2019年に設立された福井ユナイテッドFC。

北信越リーグでは無敵の強さを見せています。

2024年は14戦全勝でリーグ2連覇。

2026年も5連勝で首位を独走中です(2026年9月時点)。

なのに、JFLに上がれない。

全国地域チャンピオンズリーグ(地域CL)の壁が、何度も福井ユナイテッドを跳ね返します。

2024年の地域CLでは決勝ラウンド3位。あと一歩が届きませんでした。

1年間かけてリーグを制しても、数日の短期決戦で負ければすべてが終わる。

がむしゃらに動くだけでは超えられない壁がある。

福井ユナイテッドは2025年に方針を転換しています。

「育成をクラブ運営の中心に据える」と発表しました。

短期決戦を勝ち抜く戦力充実と、長期的な育成基盤の構築。

この両輪が回り始めたとき、福井の空白は埋まるかもしれません。

内容目標時期
地域CL突破→JFL昇格2026〜2027年
J3ライセンス取得JFL昇格後1〜2年
JFLで2位以内ライセンス取得後
J3参入最短2029〜2030年

地域リーグでは無敵。あとは地域CLの壁を越えるだけ。

そこから先のJ3ライセンス取得も大きなハードルです。


和歌山県が20年間JFLに上がれない理由【グリットだけでは足りない】

引用:X

アルテリーヴォ和歌山は、2005年の設立から20年間Jリーグを目指し続けている。

県内では15連覇の圧倒的な存在。

でも関西リーグ1部から上に進めていない。

クラブ名の由来はイタリア語のARTE(芸術)ARRIVO(到達)の造語。

Jリーグ到達という夢を名前に刻んだクラブです。

和歌山県サッカー選手権では15連覇

2023年には関西リーグで6年ぶりの優勝も果たしました。

でも、まだ関西リーグ1部にいます。

JFLへの道すら、遠い。

心理学に「グリット(やり抜く力)」という概念があります。

短期的な才能や環境よりも、長期間にわたって情熱と粘り強さを持ち続ける力が成功を決める、という考え方です。

アルテリーヴォ和歌山には、まさにこのグリットがあります。

20年間、諦めずに地域リーグで戦い続けている。

華々しい成功じゃなくても、続けること自体に価値がある。

ただ、冷静に見るとグリットだけでは上がれないのも事実です。

JFL昇格のための地域CL突破、スタジアム整備、運営資金の確保。

ひとつずつクリアしていく必要があります。

2023年にNPO法人から株式会社に組織変更したのは、本気度が伝わってきます。

内容目標時期
関西リーグ優勝→地域CL突破2027年以降
JFL昇格2028年以降
J3ライセンス取得未定
JFLで2位以内→J3参入2030年代

20年間の意志は本物。でも関西リーグ→地域CL→JFL→J3と、最低4段階のステップが残っています。


島根県がJ3から最も遠い理由【FC神楽しまね破産でゼロに】

島根県は、かつてJFLにいたFC神楽しまねが破産し、地域リーグレベルのクラブすら存在しない。

5つの空白県の中で、J3から最も遠い県です。

FC神楽しまねは中国リーグで3度の優勝。

2018年には地域CLを制覇し、JFLに昇格しました。

天皇杯にも6年連続7回出場。

島根県のサッカーを牽引する存在でした。

しかし、コロナ禍で経営が悪化。

2022年に給与未払いが発覚し、2023年にJFLを退会。

破産手続きが開始されました。

クラブそのものが消滅した。

今の島根県には、JFLはおろか地域リーグのクラブすら存在しません。

県リーグでプレーするアマチュアチームしかない状況です。

ゼロからのスタート。

FC神楽しまねの破産から何を学ぶか。

クラブ経営の持続可能性、資金計画、地域との連携
——同じ轍を踏まないための知恵が必要です。

FC神楽しまねの「痛み」を知っている島根県だからこそ、次にクラブを立ち上げるときは、攻めよりも守り——経営の持続可能性を最優先にしてほしい。

5段階以上のステップが必要。10年以上の長期計画が求められます。


まとめと最初の一歩

J3に近い空白県ランキング【まとめ】

順位空白県最有力クラブカテゴリー最大の課題J3への距離
1位岩手県いわてグルージャ盛岡JFLJFLでの成績向上★★☆☆☆
2位三重県ヴィアティン三重JFLチーム強化(9年間の停滞)★★☆☆☆
3位福井県福井ユナイテッドFC北信越1部地域CLの壁★★★☆☆
4位和歌山県アルテリーヴォ和歌山関西1部組織・資金・スタジアム★★★★☆
5位島根県なし(FC神楽しまね破産)クラブの再建★★★★★

個人的には、J3ライセンスを持つ岩手県と三重県が最も近い位置にいると思います。

でも、一番大事なのは距離じゃない。

諦めずに行動し続けること。

20年間関西リーグで戦い続けるアルテリーヴォ和歌山を見ていると、そう思います。

いつかこの5つの県からJリーグチームが生まれることを楽しみにしています。

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