
うちの子、ディフェンスを任されたけど大丈夫かな…

1対1ですぐ抜かれる

全然声がでてない…
そんな人に向けて書きました。
こんにちは。アスリートの教養ブログ管理人のいちゃりばです。
元Jリーガー。少年時代から「サッカー一筋」で突っ走ってきた人間です。
この記事では、「ディフェンスを任せられる子」に共通する5つの特徴と、家で親ができるサポートを、僕の体験と最新の心理学の研究をまじえて解説します。
読み終えるころには、「うちの子の守備、どこを伸ばせばいいか」がハッキリします。
逆に、これを知らないままだと…。「もっと激しく行け!」と、伸びる芽をつぶす声かけを、良かれと思って続けてしまうかもしれません。
そうならないために。いっしょに整理していきましょう。
結論:ディフェンスを任せられる子は「失点を遠ざける子」

先に結論から言うと、
守備で信頼される子は、
ありません。
「失点を遠ざける判断」ができる子です。

どういうことですか???
なぜなら、少年サッカーの失点は、スーパーシュートより、「小さなミスの積み重ね」で生まれるからです。
この積み重ねが失点になります。
だから、派手にボールを奪う子より、「事故を減らせる子」がコーチに信頼されるわけです。

地味ですよね。でも、勝てるチームには必ずこういう子がいます。
具体的には、次の4つです。
- 判断:危険の順番がわかり、「遅らせる」を選べる
- 対人:間合いと体の向きで、簡単に抜かれない形を作れる
- カバー:抜かれた瞬間、最初の一歩で危険な場所を埋められる
- 声かけ:短く具体的な言葉で、味方の迷いを消せる
この4つは、才能ではありません。
全部、あとから伸ばせます。ここが一番お伝えしたいところです。
その前に…なぜ「守備」は損をしやすいのか?

特徴の話に入る前に、ひとつだけ。知っておいてほしい話があります。
それは、守備という仕事は、そもそも評価されにくいということ。
行動経済学に「損失回避」という考え方があります。
です。
これをサッカーに当てはめると、どうなるか。
点を取れば、みんなが盛り上がります。
でも、守備が防いだ失点は、「起きなかったこと」です。
だれの記憶にも残りません。

今、危なかったのを消したよね!
なんて、誰も気づかないんです。
ここに、守備の子の切なさがあります。
僕自身、長くサッカーをやってきて、これを痛いほど感じました。
だからこそ、です。親が「守備の価値」に気づいてあげるだけで、その子は驚くほど伸びます。
この記事の後半で、その具体的な褒め方までお伝えしますね。
ディフェンスを任せられる子の4つの特徴

判断力が優れている
結論、守備で一番大事なのは、足の速さより「判断」です。
理由は、判断力がないと一発で裏を取られ簡単に失点してしまうからです。
ひと昔まえまでは、
とよく言われていました。
でも現代は違います。「ボールを狩り取れ」が主流です。

佐野海舟選手のプレースタイルですね。
要するに、飛び込んでも一発で裏を取られなければいい。

そんなの厳しいですよ!
ここで判断力の差がでてきます。
仮に飛び込んでも、
それを見越したボールを狩り取るための守備です。
判断が速い子は、天才に見えます。
でも中身は、「危険の順番」を体で覚えているだけです。
②対人:間合いと「体の向き」で抜かせない
1対1が強い子は、ぶつかって勝つ子ではありません。
これを作れる子です。
なぜなら、真正面から相手に向かうと、左右どちらにも行かせてしまいます。
対人が強い子は、最初から相手の「行かせたくない方向」を消します。
これだけで、体が小さくても守れます。
ここでよくある失敗が、「足を出さないでガマンする」こと。

気持ち、わかります。抜かれたくないですよね。
でも、飛び込んでボールを狩りとってください。
この挑戦の数が、DFを任せられる子の特徴であり、将来につながる取り組みです。
③カバー:抜かれた瞬間の「一歩目」が命
カバーが速い子は、足が速い子ではありません。
「一歩目の方向」が正しい子です。
でも、それだと間に合いません。
正解は、まずゴールと相手の間に入る一歩。
この一歩が入るだけで、
も生まれます。
少年年代は、個人のミスが必ず起きます。
だからこそ、カバーが速い子が1人いるだけで、失点がガクッと減ります。
④声かけ:短く・具体的に「情報を渡す」
任せられる子は、声かけが上手いです。
ただし、気合の大声ではありません。「情報」を渡す声です。
は、応援としては良いですが、守備は動きません。
動くのは、こういう言葉です。

聞いた瞬間に、行動が決まる言葉ですね。
守備は、迷った瞬間に崩れます。
だから、早く短く伝えられる子は、それだけで価値があります。

でも、うちの子、声が出せなくて…
という悩み、すごく多いです。確かに声って、性格もあります。
そんな時は、いきなり大声を求めないでください。
これだけでも、周りは助かります。
ハードルを下げると、少しずつ増えていきます!
親のサポート2


じゃあ、家で何をすればいいの?
ですよね。
むずかしい練習は要りません。今日からできる2つを紹介します。
ステップ1:ドリブル鬼ごっこで「判断」を鍛える
鬼ごっこは、ただの遊びに見えて、守備の宝庫です。
相手の動きに合わせて、
この判断が、短い時間に何度も起きます。
楽しみながら、守備の基準が育ちます。
ステップ2:試合後の「声かけ」を変える
ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。
実は、親の声かけひとつで、子どものやる気は大きく変わります。
これは、心理学の有名な研究でも証明されています。
スタンフォード大学のドゥエック教授の実験です。
子どもたちを2つのグループに分け、
- 片方は「頭がいいね(能力)」
- もう片方は「がんばったね(努力・過程)」
と褒めました。
すると次の課題で、
❷努力を褒められた子の約90%がむずかしい問題に挑戦。
一方、能力を褒められた子は、その3分の2が簡単な問題を選びました。
つまり、「結果」ではなく「過程」を褒めると、子どもは難しいことにも挑戦するようになるんです。
守備は、まさにこれが効きます。
なぜなら、守備の成果は「起きなかった失点」だから。
結果だけ見ると、褒めるところが見つからない。
だから、プレーの中身を拾ってあげてください。
これだけで、子どもは守備を好きになります。
まとめ:守備は「積み上げた分」だけ、あとで効いてくる

最後に、まとめます。
ディフェンスを任せられる子は、派手な子ではありません。
- 判断
- 対人
- カバー
- 声かけ
を、安定して積み上げられる子です。
そして、その全部が、あとからじわじわ効いてきます。
親にできる一番のことは、「守備の価値」に気づき、過程を褒めること。
目立たない仕事を見てあげられるのは、いつも近くにいる親だけです。
あなたの参考になれば幸いです。
Just do it



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