もう限界。これ以上、何を削ればいいの——。
その気持ち、痛いほどわかる。
俺は元プロサッカー選手。
といっても、年収1000万円のスター選手じゃない。
2年目まで月給12万円。年俸にすると144万円。
いわゆる底辺サッカー選手だった。
大学時代には仕送り6万円で生活が回らなくなって、自転車を盗んで警察に捕まった。
プロになってからも、お金の無知が原因で投資詐欺に遭い、300万円を失った。
そんな人間が今、資産2000万円を30代前半で作ることができた。
理由はシンプルだ。
お金が貯まらない最大の原因は、収入の低さじゃない。
「今のままでいい」と思っている自分自身にある。
お金は道具だ。でも、ないと人は壊れる

最初に言っておきたいことがある。
お金は、ただの道具だ。お金で幸せは買えない。
でも——お金がないと、人は壊れる。
これは綺麗事じゃなくて、俺の実体験だ。
大学時代、月の仕送り(3万円)で生活できなくなった俺は自転車を盗んだ。
現役中、投資詐欺で300万円を失った。
自分の無知に腹が立って眠れなかった。
実際に経験した。
だからこそ、お金のゆとりは精神安定剤だと思っている。
お金に支配されるんじゃなくて、道具として使いこなす。
その第一歩が「貯金の仕組み化」だった。
現状維持バイアスをぶっ壊せ

節約してるのに貯まらない。そう嘆いている人に、はっきり言う。
家計の支出は2種類しかない。
- 固定費
家賃、携帯、保険、サブスク。 - 変動費
食費、日用品、交際費。
真っ先に見直すべきは、固定費だ。
でも、ここで多くの人が動けない。
今の家賃でいいか。携帯はこのままでいいか。解約するの、めんどくさいな——。
心理学で「現状維持バイアス」と呼ばれる思考の罠がある。
人は、変化によって得られるメリットよりも、変化による損失を大きく感じてしまう。
だから「今のままでいい」を選び続ける。
気づかないうちに「現状が心地よいゾーン」になっている人。
その人が「節約を頑張っているのにお金が貯まらない」と嘆く。
構造的に、貯まるわけがない。
だから俺は言いたい。
現状維持バイアスを、ぶっ壊してくれ。
まずは、そこからだ。
俺のお金マインドがぶっ壊された、大学時代の地獄

俺の節約術や価値観は、本で学んだわけじゃない。
全部、大学時代の地獄の3ヶ月が教えてくれた。
「プロサッカー選手に必ずなる」
その一心で、田舎から都市部の大学へ進学した。
親の猛反対もあって、奨学金は借りなかった。
今思えば、これは親に感謝している。借金を背負わなくて本当に良かった。
当時18歳。お金の知識なんてゼロだった。
親からの仕送りは月6万円。
- 内訳はこうだ。
- 寮費と光熱費で3万円
- 残り3万円が食費その他
正直、余裕で生活できると思っていた。
でも現実は全然違った。
予想外だったのが、電車代だ。
毎週末の公式戦や対外試合で、
往復1500円以上が吹き飛ぶ。月にすると約12,000円。
プロになりたいから、この電車代は絶対に削れない。
実質、18,000円で食費と消耗品をまかなうしかなかった。
食事は、仕送りのお米に塩をまぶした塩おにぎり。それでお腹を満たした。
そこで考えたのが「10キロ圏内は自転車で行こう」ということだった。
でも、その自転車を買うお金すらない。
結果——自転車を盗んだ。
当時の思考を振り返ると、完全に正当化していた。
お金がないと知能レベルが下がるという研究結果がある。
「欠乏の行動経済学」という理論で、経済的な不足が認知機能を圧迫するメカニズムだ。
まさに、あの時の俺がそれだった。
「バイトすればいいのに」と思った人もいると思う。
でも当時の俺は「プロになるやつがバイトする時間なんてない」と本気で思っていた。
無知は、怖い。今だからそう強く思う。
結果、警察に捕まった。
後日、父親が警察署に身柄を引き取りにきた。
事情を話すと、激怒するでもなく、同情するでもなく、ただ一言。
「腹減ってるだろ!」と回転寿司屋に連れて行ってくれた。
そう言葉を残して、自転車代の3万円だけ置いて帰っていった。
帰っていく後ろ姿が、あまりにもカッコよかった。
同時に、自分が虚しくて、情けなくて。
「これじゃダメだ」と思考が変わった瞬間だった。
必ずプロになって恩返しをする。
あの日、そう決断した。
結論、何が言いたいかというと——
これくらいの衝撃がないと、人は変われない。
現状維持バイアスをぶっ壊すには、
今の現実にどれだけ危機感を持てるかが大事だ。
バイトで初めて知った「お金の重さ」

この一件があって、中華料理屋でバイトを始めた。
- 時給900円
- 1日5時間で4,500円
月に4〜5万円を稼ぐのがやっとだった。
汗だくで夜中に帰って、翌朝7時から練習。
体は正直キツかった。
でも、生活が立ち直った嬉しさのほうが大きかった。
そこで学んだことがある。
お金を稼ぐのは、めちゃくちゃ大変だということ。
親の6万円が、どれだけ偉大だったか。
この経験が、俺の価値観を根っこから書き換えた。
投資詐欺で300万円失って、さらに思い知った

現役中の話だ。
プロとして自信と、やっと少しずつ貯金が増えてまとまったお金ができた頃。
コロナ禍で「スカイプレミアム」という投資詐欺に300万円を突っ込んだ。
冷静に考えればおかしい。
でも当時の俺は、お金の不安から「楽に増やしたい」という欲に負けた。
結果、ポンジスキームだった。
俺の300万円も、もちろん返ってこなかった。
詐欺師には心底むかつく。
でも、それ以上に——
おかしな点に気づけなかった「無知な自分」に一番腹が立った。
他人の口座に直接振り込む時点でおかしい。
紹介者に手数料が入る仕組みもおかしい。
今なら秒でわかる。でも当時は、わからなかった。
大学時代の自転車窃盗。そして投資詐欺。どちらも原因は同じだ。無知。
だから俺は学ぶことにした。
本を読み、家計を見直し、自分の頭で考えるようになった。
行動だけじゃ足りない。
行動×知識の掛け算が必要だった。
頑張るな。仕組み化しろ

ここからは具体的な話をする。
貯金の公式はシンプルだ。
貯金 = 収入 − 支出
でもこれ、「我慢して支出を減らす」と考えた瞬間に失敗する。
我慢は長続きしない。
意志の力には限界がある。
心理学で「決断疲れ」と呼ばれる現象がある。
人は1日に判断できる回数に限りがあって、「今日はコンビニ我慢しよう」「この飲み物は買わないでおこう」と毎回判断するたびに、脳のエネルギーが消耗する。
だから仕組みで解決する。
やることは2つだけ。
- 固定費をガツンと減らす
- 家計簿で「見える化」する
この2つの仕組みを作ってしまえば、あとは身を任せるだけでお金が貯まる。
固定費を減らす——これが最強の一手

固定費は、一度下げれば毎月自動で効果が続く。
「意志」じゃなくて「構造」で勝つ。
具体的にはこうだ。
家賃を1〜2万円下げる。
俺がプロ時代に寮を出た後、最初に取り組んだのがこれだった。
格安SIMに変えて月3,000円ほどに。
保険の見直しで年10万円の削減。
サブスクを整理して月2,000円削る。
これだけで、月4〜5万円が浮く。年間にすると50〜60万円。
一回やってしまえば、毎日の生活は何も変わらないのに、勝手にお金が貯まっていく。
これが「仕組みの力」だ。
家計簿は「絶対条件」——でも頑張るな

固定費を下げたら、次は家計簿だ。
そう思った人、安心してほしい。俺もそのタイプだった。
でも家計簿アプリを使えば、仕組み化できる。
俺が実際に使って満足しているのは、マネーフォワードMEだ。
自動化で80%以上の時間削減 マネーフォワード クラウド確定申告
家計簿をつけて一番衝撃だったのは、日常に潜む無駄金の多さだった。
全部、家で事前に準備すれば我慢する必要すらない。
我慢してるんじゃない。仕組みを変えただけだ。
お金が貯まる人は例外なく、
まず自分のお金の流れを「見える化」している。
人は「見えていないもの」を改善できない。
家計簿を始めると、節約がマネーゲームに変わる。
お金が貯まる=レベルUP。ポケモン感覚だ。
家族で共有もできるから、夫婦の信頼構築にもつながった。
変動費は削るな。おばあちゃんの金言

ここで一つだけ注意点がある。
変動費は我慢するな。
こういう節約は、長続きしない。
大学時代に自転車を窃盗して捕まった話をした。
あの時、おばあちゃんから言われた一言がある。
この言葉は、俺にとっての金言だ。脳みそに深く刻み込まれている。
生活の質が下がる節約は、必ず反動が来る。あの時の俺がまさにそうだった。
お金がなくなると、心理状態がどんどん追い込まれていく。
だから、固定費を下げて浮いたお金で、ちゃんと食べる。ちゃんと休む。
削るべきは「構造」であって「生活の質」じゃない。
あなたは、今の生活に「本当に」満足しているか?

ここまで読んでくれたあなたに聞きたい。
今の家計、本当にこのままでいいと思っているか?
それが現状維持バイアスだ。
俺だって同じだった。
大学時代、仕送り6万円で「余裕で生活できる」と思っていた。
プロになってから、投資詐欺の「年利20%」を疑わなかった。
どちらも「今のままでいい」「これで大丈夫」と思い込んでいた。
でも現実は違った。
だから言う。
気づいた時には遅い、なんてことが起きる前に動いてほしい。
お金に困らない人生は、他人に優しくできる
大学時代の自転車窃盗という最低の経験。お金がなくて泣いた夜。
そのすべてが、今の俺をつくった。
お金は”気合い”では貯まらない。
仕組みを変えれば、勝手に貯まる。
やることは3つだけだ。
- 固定費を下げる。
- 家計簿で現状を把握する。
- 変動費は削らず、生活の質を守る。
この3つで、家計の黒字化は可能だ。
お金で幸せは買えない。
でも、お金があれば信念を貫ける。
俺は大学時代に「お金がない恐怖」を骨の髄まで味わった。
だからこそ断言する。
お金の不安がなくなるだけで、人生はまるで変わる。
この記事が、あなたのお金に困らない人生の第一歩になれば嬉しい。
8年で資産2000万円を貯めた具体的な方法は、第2弾でまとめている。
【第2弾】8年で資産1,700万円─「無理でしょ?」と言われた額をどう積み上げたのか【投資×節約×熱中】
投資で暴落が起きた時の対処法も、こっちの記事で書いた。


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