引退後の働き方が不安
社会ではどんな力が求められるの?
現役中にできることってあるかな…
そのような不安を抱えているアスリートも多いのではないでしょうか。
僕も同じ境遇で10年間サッカー選手をしたのち引退しました。
その時、同様の不安を感じていました。
結論:アスリートマインドがあれば社会人スキルなんてどうにでもなります。
しかし
社会に出て初めて、アスリートという肩書きはあまり武器にならないことを痛感しました。
この記事を読むことで
- 引退後に突きつけられた現実について
- 現役中に身につけておきたいスキル
- オススメの実績のつくり方について
- アスリートは実はハイスペックであること
理解することができます。
それでは解説していきます。
引退後にまず突きつけられた現実
引退を決断後、転職エージェントを使って就職活動をしました。
そこで突きつけられた評価が年収300万円でした。
手取りで約18万円。
第一子が生まれたばかりで、生活できないと思ったことを覚えています。
当時の報酬が手取り30万円ほどでしたので
社会人は8時間以上働いて、18万円かと率直に思いました。

のちに分かったのですが、当時担当していた転職エージェントが、内定がすぐ出る会社を紹介していたこともあり年収が低くなっていました。
それでも5社ほど受けて内定をいただいたのは1社のみ
これが僕の現実でしたね。
転職エージェントから突きつけられたフィードバックが
- ZOOMの使い方おぼつかない
- 言葉遣いがおぼつかない
この2点が評価を落としている要因だと伝えられました。
たった1時間のWEB面談で、評価できるわけないだろ〜って思いましたが
これが社会が俺に突きつけた評価だったのだと思います。
実績などの面接時に評価してもらう具体的数字がなかったことも要因としてありました。
当時言われたことで印象が残っている面接官の言葉ですが
・弊社で役に立つ力を教えてください。
・何か生み出せる価値があれば教えてください。
言葉が出なくて悔しかった経験でした。
結果的に内定をいただいた手取り18万円の企業を断り、
自分でエントリーした、成果報酬型の人材派遣の営業職につきました。

この判断がのちにまじで良かったと感じていますね。
実際働いてみて分かったこと
実際働いてみて分かったことは
社会人スキルは、半年すれば身につきます。
ZOOMもWardもパワポもExcelもアウトプットする環境があればヨユーで身につきました。
言葉遣いなんて、飛び込み営業をしていくことで自然と身につきましたし
部長・課長クラスの決裁権を持った方との商談を経験することで
成長スピードが爆上がりした感覚がありました。

営業職は全ての社会人スキルを爆速であげたい方にはオススメです。
むしろ会社員を経験すると、周りがぬるすぎてびっくりしました。
- 働かないおじさんは存在するし
- 会議を時間通り終わらすことができない管理職も多いし
- 約束を守らない人も多いし
- 役職が少し上なくらいで他人に横行な態度をとる上司も多いし
会社員はアマチュアだな〜って率直に思いましたね。
何が言いたいかというと
アスリートは超ハイスペック人材なんですよってことです。
社会で評価される基準(定量実績)を現役時代に取り組めばむしろ、評価しやすい人材です。
定量実績をつくって見せ方を工夫する
じゃあ何をしたらいいの?
そう思った方も多いと思います。
答えは、定量実績を現役時代からつくることです。
わかりやすく言うと評価基準を数値で表せられる取り組みをすることです。
定量実績とは
売上高、顧客数、達成率、増加率など、数値で示せる客観的な成果のことです。これにより、成果を具体的に伝え、評価の公平性と客観性を高めることができます。
要するに会社にアピールできる実績に数値をつけることで
市場価値は一気に上がります。
現役の今から始めたい「たった2つ」の行動
じゃあ何を始めたらいいのか?
僕が現役時代に始めておけば良かったと思うのが2つあります。
- ブログを書く
- youtubeを顔出しなしで投稿する
現役アスリートでも工夫することで時間を確保することができます。
特にこの2つに共通することが、
- 人の疑問や悩みを解決することで他人に価値を与えられる
- 初期費用が安く済むので、失敗ではなく成長に直結する

他人に感謝されるからこそお金がもらえる。アスリートに近い経験ができるので継続力がある方には相性がいいですね。
この2つについて深掘りしていきます。
① ブログを書く
まずブログを書くことのメリットからお伝えします。
ブログを書くことのメリットは
- タイピングスキルがつく
- 検索力(調べる力)がつく
- 文章力が身に付く
- マーケティングスキルがつく
- 伝える力
特にマーケティングスキル(商品を売る力)は、普通に働くよりもスキルがつきます。
正直僕は、まだブログで数千円ほどしか稼げてないですが
PDCAをまをすことで0→1を達成できました。

0→1は本当に、自信になります。
これが定量実績とどう紐ずくかと言いますと
PV数(記事が見られた回数)
何記事書いたか=継続力
売り上げはいくらか=実績値
容易に評価できる基準として捉えることができます。
引退後の就職活動が有利になりますね。
② youtube投稿
youtube投稿をパワポスライド(顔出しなし)ですることをオススメします。
なぜ顔出しなしで投稿するの?
そう思った方もいると思います。
理由は2つあります。
- 情報の質で視聴回数が増える
- PCスキルが身に付く
顔出しでyoutube活動されてる方も多くいますが
アスリートの肩書が社会では通用しません。
だからこそ
情報の質や伝え方の質で、ファンを増やす実績が社会で大きな評価につながります。
現役時代から情報の質で認めてもらうことを実践すること大きな実績になります。
実はアスリートは超ハイスペック
僕は、社会人経験がないことが大きなコンプレックスでした。
でも実際に会社員を経験して
すでに超ハイスペック人材であることを実感しました。
当たり前と思っていたことが当たり前でなかったことは衝撃的でしたね。
僕が現役時代当たり前だと思っていたことは
- 決断する力
- 継続する力
- 逆算する力
- 感情的<論理的
- コミュニケーション能力
これが社会人ではありえない超ハイスペックな能力でした。
なぜそれを言えるのかと思われた方もいると思いますが
現在、僕はマネージャーとして管理職をやっています。
中々、上記思考を持ち合わせている人材がいません。
ただ、アスリート経験者は当たり前のように装備している能力だと
現役時代を振り返ると感じています。

もう少し深掘りしていきますね。
決断力
会社員には決断することができない人が年齢問わず結構います。
40歳をすぎた僕の上司が、
最終判断を委ねている光景を見ると決断力の偉大さがわかりました。
なぜ決断できないのか
それは責任を負いたくないからですね。

責任をおいたくない人が多すぎることにびっくりでした。失敗することへの恐怖心を強く持っている方が多い印象を受けましたね。
一方、アスリートは
失敗を多く経験しているため失敗を失敗と思ってない
↓
決断力があるとスピードある対応ができる
↓
ビジネスではスピードほど評価されることはない
↓
間違っても修正する時間がありクライアントの評価が高くなる
決断力がある人=責任を受け入れられる人
決断力がある上司の下につくことがどれほど幸せか感じました。
継続力
これは圧倒的な差を感じました。
アスリートはそもそも競技を突き詰めていた方になるので
継続することを当たり前にやってきた人だと思います。
継続力がなぜすごいかと言うと
- 習慣化することでスピードが違う
- 仕事量が圧倒的に規格外
- 半年後の成長が規格外
- 周りから信頼される
継続できる人は、行動が伴っているので
上司・部下問わず信頼されます。
この信頼が仕事をより円滑に進める潤滑油になるため超価値があります。
逆算思考
営業をしてよく感じていたのが、逆算思考の重要性です。
アスリートは、大会で結果を残すために
常に逆算思考で、毎日を過ごしていると思います。
しかし、これができる人が少ない。
毎月の売り上げ目標を、逆算して動きを取れる人は圧倒的少数派です。
例えば月100万円の売り上げがノルマの場合
その月の中旬までに、65万〜70万円を達成しておくことで
月の後半を、次月に向けた種まき営業をしながらの営業スタイルにできます。
しかし現実は
逆算して今なにをすべきなのかを考える思考がないため
売り上げ目標に囚われるあまり
押し売りになってしまって不信感を持たれてしまう方も多くいます。
営業を例に出しましたが
その他業務でも、逆算思考のない方ほど仕事を溜め込みがちな傾向にありますね。
感情的<論理的
社会人になって、苦しくなった時に感情的に行動する方が多いことがわかりました。
しかしアスリート経験者は
論理的思考を持って考えられる方が多い傾向にあります。
なぜかと言うと
逆境時に感情的に行動しても誰も助けてくれない環境で生きてきたからです。
もう少しわかりやすく言うと
感情的に行動しても、結果が残せなければ契約満了になる世界です。
だからこそ冷静に考えて、何が必要なのか論理的に考えることを無意識レベルで行っています。
一方、社会人はと言うと
感情的になれば、周りが動いてくれたり
機嫌が悪いと周りが気を使ってくれたり
気持ち悪いですが、拗ねたもん勝ちみたいな環境があります。
そこに、感情を入れ込まず論理的に考えられる思考は大きな信頼を生みます。
それができると
- 上司にもはっきり物事を言える
- 余計な競争に付き合わない
- 機嫌が悪い人にも注意できる
- 社内環境が良くなる
目的を達成できるのであれば、損得感情を捨てることができますね。
コミュニケーション能力
アスリート(団体競技)に必要な能力にコミュニケーション能力があります。
全員が同じ方向を向くためにどう立ち回るか理解している。
これは大きな能力だとわかりました。
特に幼い頃から
「我が強い人間=アスリート」が多いので
その中で協力して成果を上げるために自然と建設的な会話をする癖がついているなと感じました。
これらは、多くの社会人が苦手にしている部分ですし
精神的に病む人の多いのは、一方的なコミュニケーションが横行していることに原因があります。
その能力を持っているアスリートの価値は計り知れません。
まとめ
引退後の不安は、競技に本気で打ち込んできた証拠です。
でもこの記事を読んでいただき安心できたと思います。
アスリートは既に超ハイスペック人材であると。
だからこそ現役時代から取り組むことで
引退しても即戦力として活躍することが容易です。
まとめると
- 社会は「定量実績」が評価の基準
- PCスキルは半年で身につく
- アスリートは社会人が欲しい力をすでに持っている
今回は僕が実際に経験した中で
やっておけばもっとスムーズにセカンドキャリアに移れたのになあ〜
と言う実体験からまとめてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。


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