クラブユース入団ができなかった…
県外の強豪校に行くべき?
寮に入るべき?無名校でもチャンスはあるの?
そのような疑問を抱えている方も多いと思います。
僕も、Jユースに入団できず高校進学しましたが、
当時は大きな不安がありました。
結論から言うと
全額免除などの好条件オファーがないなら、
無理に県外強豪校へ行く必要はありません。
安易な考えで強豪校に進学する道はオススメできません。
この記事を読むことで
・オファーなしでいく必要がない
・強豪校の実態
・人間性は親元で育つ理由
・高校選びの重要ポイント
について理解することができます。
それでは深掘りしていきます。
オファーなしで無理に強豪校へ行く必要はない
強豪高に挑戦するなと言いたいわけではありません。
チャレンジ精神は素晴らしいですし、
実際プロになっていく選手もたくさんいます。
むしろ、
・オファーがある
・しかも全額免除
・決意がブレない
そのような場合は、挑戦するべきです。
しかし、大前提として
・オファーがない
・オファーがあっても免除はない
・本人が迷っている
この3つの内、1つでも当てはまれば
強豪校に進学することはオススメできません。
理由は3つあります。
・部員数が多く埋もれてしまう
・サッカー上手い=正義の環境
・16歳はまだ心が未熟
だからです。
より深掘りしていきます。
何百人という部員がいる環境は埋もれてしまう
強豪校は、基本的に部員数が多い傾向があります。
その環境で、
トップチームで出られる選手はせいぜい20人前後。
これが現実です。

それはわかっています。努力してスタメンを勝ち取ればいいのでは?
そのように思う方もいると思います。
さらに100人以上の部員数を分解していくと
・全額免除組:A
・半額免除組:B
・セレクション組:C
入学した段階で序列があります。
稀に、セレクション組でスタメンを勝ち取る選手もいますが
指導者との相性やその時期のチーム事情など外的要因が大きい。
要するに運的要因が強いです。
この構造は
「実力主義」というより
バイアス主義になりがちです。
「あいつはできる選手だ」と
認められるまでに、高校3年間は短すぎます。
要するに
正当に評価を受けれる環境ではない。
保護者の方もそこを理解した上で
進学を後押しをすることが重要です。
「サッカー上手い=正義」の世界は人間形成が置き去りに
強豪校の多くは実力主義の世界です。
それ自体は悪くありませんが、
16〜18歳という“まだ大人になりきっていない時期”
には強すぎる刺激にもなります。
その環境でありがちなことが
「サッカーが上手い=俺は偉い」
このような間違った認識です。
指導者の質も差があります。
カテゴリーが下がるほど、指導者の質も下がる傾向があります。
人間力を求めているようで、
勝利至上主義にはしっているケースは多い
実際、大学進学や社会人になってから
厳しい環境から解放されて、
- ギャンブル・パチンコで発散
- 女遊び・夜遊び
- お金関係でトラブル
こうした「負の発散」は珍しくありません。
実際に、大学進学時に強豪校出身者の大半が
精神的に未熟で、トラブルメーカーの印象がありました。
サッカー だけ上手ければいい。
この考えは、
・部員数が多い
・指導者の質が均一ではない
・競争が激しい
環境では起こってしまいます。

強豪校出身の選手が、プロで多く活躍しているのに矛盾してませんか?
実は、プロで活躍している選手は
トップチームの優秀な指導者の指導を受けています。
そして、常にみられている安心感がモチベーションの高さにも繋がります。
だからこそ、
精神的にも強く・人間力が高い傾向があります。
また大学進学についても
・意識たかい環境
・目的が明確
・切磋琢磨できる大学
プロになると言う明確な目的を持って進学しています。
だからこそ、自尊心が強く人間力も高いくなるのです。
やはり、環境は大事ですが
高校は、「指導者にしっかり見られている」
そのような環境も必須項目です。
16歳はまだ心が未熟
はっきり言います。
強豪校は強烈な上下関係と軍隊のような規律があります。
また、県外への進学では寮生活も大きな負担になります。
常に緊張感がある生活環境
・寮生活では緩むことができない
・学校でもサッカー部でも常に緊張感
・それでも試合には出られない
その状態が続くと、
「もういいや」
と心が折れてしまうケースが本当に多いです。
高校時代に燃え尽きてしまう選手も多い。
その状況から、僕がオススメしている進路選択は
もし強豪校へ行くなら“家から通える範囲”に絞ってください。
“家から通える範囲”に絞るのはなぜ?

なぜ家から通うべきなのか?
そう思った方も多くいると思います。
寮生活は、まだ未熟な高校生ほど、
「サッカーが上手いこと=俺は偉い」を誤認をしてしまいます。
上手くいっている子はいいですが
そうでない時に、心にかかる負担がとにかく大きい。
そのため、
・子供の変化を見られる
・子は親の背中を見て覚悟を決める
心の逃げ道を作っておくことが必要不可欠です。
特に、親が子どもの“変化”を見られる
このことが何よりも重要です。
・サッカーがうまくいっているか
・何にストレスを抱えているか
・生活が乱れていないか
親の目が届くことで心の拠り所を作れる。
少しでも心が落ち着く環境が、
子供の人間性をしっかり成長させてくれます。
また、子どもは親の生き方を見て成長します。
家族と関わる時間があると、
「俺も頑張ろう」という気持ちが自然に生まれます。
まだ未熟であるため16歳〜18歳の時期でも
親が成長を見れる距離にいることは重要です。
強豪校に行くメリットも確かにある
強豪校に行くメリットは確かにあります。
しかし、冒頭でも伝えた通り
・オファーがある
・しかも全額免除
・本人の意志がブレない
この状況下の子供に限定されます。
しかし、それだと夢がないですよね。
一つだけ条件を絞るなら
本人の意志がブレない場合は挑戦する価値はあります。
正しく取り組めば強豪校は武器になります。
- ハイレベルな環境
- 勝負の世界で育つメンタル
- プロの入り口を作れる
- 優秀な指導者と出会える可能性
伸びる選手は高校3年間で一気に本物になります。
ただしそれは、
・自分の意志で来た選手だけ
・精神的に自立している選手だけ
これは必ず保護者の方が、
見極めるべきポイントです。
高校選びの最重要ポイント
高校を選ぶ上で
絶対に押さえてほしいポイントをまとめます。
・オファーなし+寮生活は避ける
・家から通える強豪校を優先
・子供の意志を確認する
・大学でバケることもある
より深掘りしていきます。
オファーなし+寮生活強制の強豪校は慎重
まず、全額免除でオファーがないのであれば
慎重に判断してください。
・埋もれる可能性が高い
・寮生活が大きな負担に
・人間性が成長しない
3年間で、指導者のバイアスをぶち壊せる実力がないと
なかなか評価されないでしょう。
家から通える強豪校を優先
各県に強豪校と呼ばれる高校は必ずあります。
実家から通える高校を優先しましょう。
・まだ精神的に未熟
・親が人間性を教育できる
・精神的拠り所ができる
・親の背中を見て決意が固まる
親の目と心の安定が必須です。
子ども自身の決意を確認する
それでも強豪校に挑戦したい
と強い意志を示す子もいるかと思います。
その時は、子供の決意を確かめてください。
・3年間の費用がいくらかかるか
・スタメンになれなかった時は?
・強豪校に行って何を得たいか?
→覚悟があれば、必ず調べてきます。
むしろ、そのくらいの決意を固めないと
強豪校では3年間、高い意識を持って取り組めません。
僕も、大学進学時に
親にプレゼン形式で説得しました。
・4年間の総額はいくらか
・その費用の内訳
・学業は何を学ぶのか
・4年後プロになる
結果として、プロサッカー選手になりました。
そして、教員免許をとることもできました。
部員は260人ほどいました。
・夜遊び
・パチンコ
・授業に参加しない
そのような同期が多かったです。
しかし、僕は意識高く大学4年間をやり切れました。
要因は、親に決意を固めたことが大きかったです。
まとめ
今回は、高校サッカー進路選びで注意する点についてまとめました。
まとめると、
- オファーなしで強豪校に飛び込むのはリスク大
- 寮生活は誘惑・ストレスが多い
- メンタルが折れやすい
- 家から通える強豪校がベスト
- 本人の意志と覚悟を確認すること
全額免除でオファーがない場合は、
・家から通える強豪校に進学するべきです。
高校サッカーは、人生の中でもっとも濃い3年間になります。
ここで腐るか、ここで伸びるかで未来が変わります。
強豪校に行くかどうかよりも大事なのは、
その環境で本人が自立し戦い続けられるか
保護者が適度に見守れる距離感にあるか
です。
焦って選ぶ必要はありません。
周りの噂やブランドに流される必要もありません。
じっくり選んだ3年間は、
その後の大学・プロ・社会人すべてにつながります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。



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