技術とメンタル、どちらが大切か?中高生サッカー選手に伝えたい本当の育成論

メンタル

【この記事で解決できる疑問】

  • 「メンタルを強くするには、何をすればいい?」
  • 「試合中に緊張しない方法ってあるの?」
  • 「メンタルと技術、どちらを優先すべき?」

そんなサッカー少年・育成年代の疑問に、10年間プロサッカー選手として戦ってきた僕が、自身のリアルな経験をもとに徹底解説します。

結論:メンタルは“才能”ではなく“習慣”で鍛えられる!


学生時代、一番メンタルが崩れた時期

実は僕自身、大学時代の4年間はメンタル的に一番不安定でした。周囲と比べては焦り、監督の評価に振り回され、すぐに“誰かのせい”にしてしまう。いわゆる「他責思考」の塊でした。

メンタルを強化する思考は原因自分論

プロを目指しているのに、自分の軸がなくて毎日ブレてばかり。そんな状態では、良いパフォーマンスが出せるはずもありません。技術があっても、メンタルが整っていなければ、それを発揮することはできません。

【ポイント】メンタルは“自己責任”で鍛える時代


プロ1年目、ケガで感じた「このまま終わるかも」という不安

プロ1年目のシーズン、僕はケガで長期離脱を経験しました。そのとき初めて「もしかしたら、このままプロサッカー選手として終わるかもしれない」と恐怖を感じました。

でも、そこから生活を根本から見直しました。

  • ✅ 夜遊び・お酒 → 完全に断つ
  • ✅ 食事・睡眠・ボディケア → 徹底管理
  • ✅ 練習 → ルーティン化

この4つを愚直に守り続けた結果、心も体も安定し、プレーにも自信が戻ってきた。

【教訓】メンタルは”習慣”で作られる


毎日の日課:ジャーナリングで自分の本音と向き合う

僕が毎日欠かさず行っていたのが日記「ジャーナリング(自己対話)」をすることです。ノートに自分の気持ちを書くことで、心の整理と自己理解が深まります。

書く内容の例:

  • 毎日なりたい自分を想像し書くことが重要。
  • 感謝したこと。今日の調子は?
  • 不安なことはある?
  • 自分の強み・課題は?

たった3分でもいいんです。紙に書き出すことで、メンタルは確実に整います。

書くことで“感情”を客観視できる
そして、すでになりたい自分をイメージして振る舞うことがポイントになります。


💡「全力=正解」じゃない。不真面目になる勇気を持て

緊張しすぎて本来の力が出せない選手は、「チームのために」と思いすぎて自分を追い込んでしまっていることが多い。

僕が大事にしていたのは、あえて“少し不真面目”になるという感覚

不真面目というと語弊があるかと思いますが、そうではない。
言われたことを自分で考えた上で、愚直にやらないという選択肢を持つこと。

良くあるシーン

先輩
先輩

途中から試合に出場しているから、全力でボールを追い回してくれよ。

スタメンは疲弊している。頼むぞ‼︎

後輩
後輩

わかりました。全力で追い回します。

上記シーンはよくあります。その時に、全力でただ追い回すことをするのではなく、相手のどの選手でボールを奪うのか考えること。

「自分が気持ちよくプレーするにはどうすればいいか?」 この問いに向き合うことで、メンタルが強いというプレーに繋がります。

気合いより“考える”ことが大事


技術とメンタルは比例する

よく「メンタルが強い選手は何が違うのか?」と聞かれます。

答えはシンプルです。置かれているカテゴリーより高い技術がある、そのためメンタルが安定している

そのカテゴリーでは圧倒している選手でも、レベルが上がれば必ずメンタルはブレます。
それは、技術が劣る不安を抱えるから。

技術が通用する余裕=自信のあるプレー=余計な不安が消える

具体的アクション:

止める・蹴る・ボールを運ぶ技術

この三つを鍛える練習を取り入れることが具体的なアクションになります。

  • シュートが得意=ボールを蹴ること
  • 背負うのが苦手=ボールを止めること
  • 相手を抜く(ドリブル)=ボールを運ぶ

自分の強みを伸ばしましょうという指導が多いが
結局上記3つを総合的に伸ばさないことには強みは見えてこない。

これが僕が10年間サッカー選手をした結論です。

例:岡崎慎司さん

元日本代表の岡崎慎司さんに関して、泥臭い・下手くそという印象を持たれている方も多いと思います。

しかし、止める・蹴る・そしてボールを運ぶ技術は一級品です。
そうでなければ、点を取れない。一度、プレー集を見てもらえるとわかるはずです。


比較は意味がない。自分で決め行動する、そして自分で責任を取る

  • 「監督が言ったから」
  • 「仲間の目が気になって」

こうした思考では、いつまでも他人に振り回されます。

でも、

  • 「自分で決めて、自分で責任を取る」

これができるようになると、どんな環境でもメンタルが安定します。

【本質】自分の判断軸を持てる選手が“伸びる”


まとめ:育成世代に伝えたい、これからの自分の伸ばし方

メンタルが強い選手とは、次の3つを実践できる選手です:

  1. 自分のことをよく知っている
  2. 自分で考え、決断し、責任を取る
  3. 習慣で自分を整えられる

育成の本質とは、単に技術を磨くことではありません。「自分を知り、信じ、整えられる習慣」を身につけること。

僕はこの発信を通じて、すべての育成年代の選手が、技術とメンタルの両面で成長できるサポートをしていきたいと考えています。


✅ 今日からできるアクション3選

ジャーナリングノートを1冊用意しよう

✅ どうなりたいか描こう。得意・不得意を3つずつ書き出してみよう

✅ 技術をつけよう【止める・蹴る・運ぶ】

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