子供がサッカーチームに入りたいって言ってるけど、一体どれくらいお金がかかるの?
合宿・遠征があると費用はどのくらい必要?
費用を抑える方法はないのかな…
そのような疑問に答えます。
私自身、10年間プロサッカー選手としてプレーし、引退後は父親として子どもを育てる立場になりました。その経験から言えるのは――サッカーはボールがあればできるスポーツだということ。
この記事では、最新の相場観をもとに「ジュニアサッカーにかかる年間費用の目安」と「親ができる工夫」を紹介していきます。
サッカーにかかる主な費用一覧
子供がサッカーをする際、発生する費用は大きく分けて以下の通りです。
- 月謝・年会費(チーム活動費や保険代が含まれます)
- 練習着・ユニフォーム代
- 練習用具(スパイク・レガース・ソックス・アップシューズ)
- 遠征費(基本:夏と冬に発生)
- 交通費(家から遠いチームに通う場合発生)
上記項目が必要な費用になります。
チームの月謝・登録費(年間:約7万〜25万円)
チームの種類によって費用は大きく変動します。
チーム種類 | 月謝の目安 | 特徴 |
---|---|---|
少年団(地域クラブ) | 5,000〜7,000円 | ボランティア指導が多く、費用は低め |
街クラブ(強豪含む) | 6,000〜15,000円 | 指導者ライセンス持ちや専用グラウンドあり |
Jリーグ下部組織 | 10,000〜20,000円 | 環境・指導の質が高い分、費用も高め |
Jリーグ下部組織はセレクションがあり、合格者のみ費用を開示しているためあくまで予想になります。
参照:川崎スクール | スクールのご案内 | KAWASAKI FRONTALE
参照:サッカースクール | 東京ヴェルディ / Tokyo Verdy
都心エリア:スクールでは年間125,000円〜160,000円ほどが相場になります。
都心エリアになるほど月謝・年会費は高く、地方エリアになると費用は抑えられます。
ユニフォーム・練習着(年間:約3万〜7万円)
正直、小学生年代(ジュニア)では何度も消耗品を買いかえる必要はありません。
入団当初にまとまった費用がかかります。
- 公式ユニフォーム:10,000〜20,000円(一度購入するば何度も購入する必要なし)
- 練習着・ピステなど:10,000〜30,000円
- 冬用ウェア・防寒具:10,000〜15,000円
少年団は基本的に練習着は自由なので購入する必要がありません。
街クラブ・J下部になるとセットで購入する必要があるチームがほとんどです。
スパイクや用具(年間:約3万〜4万円)
- スパイク:5,000〜10,000円 × 年2足
- トレーニングシューズ:5,000〜10,000円 × 年1足
- ソックス・すね当て:5,000円(すね当ては一度購入したら買替え不要)
- ボール:5,000円(初回のみ)
子供の成長にもよりますが、スパイクは年2足で十分です。
プロの視点から言うと、高級スパイク=上達に直結するわけではない。
実際、安価なモデルで十分成長できます。大事なのは「サイズが合っているか」で十分です。
遠征費(年間:約10万円)
遠征費はチームによって費用の開きがあるため、おおよそになります。
- 県外遠征:1回2万〜3万
遠征費用が年間10万以上かかる場合は、指導者の費用についても保護者が負担させられているケースがあります。子供を一日中見てくれるので問題ないことですが、年間遠征費が10万を超える場合は、相場と逸脱しているため保護者の目利きが必要です。
遠征が多い=選手が上手くなる そうではないため、目利きが必要です。
実際、「家から遠いクラブに通う場合」や「全国の強豪クラブが参加する大会に出場」する場合もありますが小学生年代でそこまで費用をかける必要がないというのが僕の見解になります。
サッカースクール・個別指導は必要なのか?
技術を磨くためスクールに通う子供も増えています。
その中で、結論:スクールの加入は必要ない。
そこに費用をかけるのであれば、少しでも環境の良い街クラブのサッカーチームに入団してください。
環境が子供の成長を加速させます。上手い選手が多いチームに入れば自ずと自主的にサッカーと向き合う事につながります。
同年代の選手から刺激をうけるため、スクールに通ってライバルに差をつけたいなど目的が明確であれば検討してはいかがでしょうか。
種類 | 月謝の目安 |
---|---|
一般的なサッカースクール | 5,000〜10,000円 |
Jリーグ下部スクール | 8,000〜15,000円 |
個別指導 | 1回:5,000〜15,000円 |
年間総額の目安
初回費用込みになるため、次年度以降は必要用具も揃っているため抑えられます。
そして、工夫をすれば費用は抑えられます。
チームレベル | 年間費用の目安 |
---|---|
少年団(低コスト) | 10万〜15万円 |
強豪街クラブ | 18万〜35万円 |
Jリーグ下部組織 | 26万〜50万円 |
費用を抑える工夫
- メルカリでサッカー用品を揃える
- 遠征や合宿の参加可否を確認する=不要な遠征・合宿は参加しない。
- 都道府県サッカー協会に費用を見てくれるか問い合わせする。
都道府県大会を勝ち抜いた場合の全国大会出場時は、費用をみてくれます。
トレセンなど選ばれた上での宿泊移動費などは都道府県サッカー協会より支援してもらえるケースがあります。確認してみましょう。
エリート教育を受けようと思えばサッカーでも莫大な費用がかかります。
しかし、サッカーは本来ボール一つとお友達がいればできる競技です。費用面が高い場合は選択肢を広げて費用を抑える工夫を保護者にはして欲しいと思います。
高校生になれば、サッカー推薦など学費や寮費が無料になる特待生枠もあります。
重要なことは、子供の主体性で環境は作れると言うことです。
まとめ
サッカーは「月謝」だけでなく、ウェア・スパイク・遠征費などが積み重なり、
年間10万〜100万円かかる可能性があります。
環境面によって相場に幅があります。
今回お伝えした、サッカーに関わる費用一覧を入団したいチームに問い合わせていただけると正確な費用を確認することができます。
最後に費用をかければ必ず上達するわけではなく、どの環境を選ぶか・どう工夫するかが大切です。親としては「無理のない範囲で続けられる環境」を選んであげることが、子どもの成長につながります。
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