こんにちは。僕はサッカー選手として10年間プレーしてきました。
正直に言うと、「成功した」とは言えないキャリアでした。その中で見てきた「成功する選手」「失敗する選手」の違いは、はっきりしています。今回は、僕の体験と偏見たっぷりの主観でリアルをお届けします。
【結論】ゴール地点の違いがすべてを分ける
成功する選手と失敗する選手。決定的な違いは「目指しているゴールの高さ」です。

- 失敗する選手:プロになることがゴール。なった時点である種の満足感に浸ってしまう。
- 成功する選手:プロになるのは通過点。その先の”自分の物語”を明確に描いている。
バロンドールを獲りたい。代表で活躍したい。ヨーロッパで戦いたい。そういったビジョンを持つ選手は、プロになってからも走り続けます。自分のゴールが高いからこそ、そこに向けて自然と行動も変わるんです。
僕はというと…正直、プロになった瞬間に多少なりとも“浸って”いました。「試合に出るだけでお金がもらえる」「遠征に行けばいいホテルに泊まれる」「最高だな」って。成功する選手はこういう感情すら“当たり前”として受け止め、もっと先を見ています。
本当に成功する選手の3つの共通点
1. お金をもらうのが”当然”というマインド
僕がいたカテゴリーでは代理人をつけてる選手は少なかったです。でも、活躍してる選手の多くは自分で年俸交渉をしてました。実績をもとに「これだけ結果出したから、もっと評価してください」と。
それが普通なんです。技術や数字で価値を示しているから、それに見合った報酬を求めるのは当然。
でも僕はそれができなかった。実力も理由のひとつだけど、「自己分析」や「交渉力」が足りなかった。
2. 孤独力=群れない強さを持っている
サッカーはチームスポーツ。でも成功する選手は、“群れない”。
- 練習に早くきて準備をし練習後に残ってケア・筋トレする
そこに他人からどう見られているかは全く関係ない。必要な行動は一人でも黙々とする。 - 自分の将来を冷静に考えて行動している
誰にも見られてないときに、何をしているか。それが本当に大きな差を生みます。僕が見た中で成功していった選手は、全員この「孤独力」を持っていました。
3. 自分を数字で客観視できる
プロは数字の世界です。出場数、得点、アシスト、勝率…
成功する選手は、常に自分の立ち位置を数字で捉えていました。
- 「このままだと契約延長は難しい」
- 「点を取ってるけど、パス成功率はどうか」
俯瞰して見られるから、自分に何が足りないか明確にわかる。だからこそ、交渉も、練習メニューの工夫も、次のステップに向けた努力も全部できる。
失敗する選手の典型的な特徴
- 見栄っ張り:見られているところでは頑張れる。誰も見ていないところで頑張れない。
- 怠慢:練習中の意識が低い。1つ1つのプレーに意志がないため、言いなりになる傾向がある。
- 数字に弱い:お金にルーズ、自分の価値を俯瞰できていない。
- 分析不足:なぜうまくいってないかを考えず、環境や他人のせいにする
こういった選手は、試合では一見華があるように見えても、継続性がない。サッカーを“仕事”として捉えきれてないのが根本です。
若い選手へ伝えたいこと
口では「プロは通過点」と言ってる選手、たくさんいます。でも、本当にそう思ってるかは行動を見れば一目瞭然です。
- 一日一日の積み上げ方
- 練習での集中力
- 試合前の準備や食事、睡眠
成功する選手は“習慣”が違います。
そして、忘れないでほしいのは「人生のストーリーを大きく持つこと」。
「こういう引退の仕方をして、こういう家族を持って、最終的にこういう死に方をしたい」――それくらい大きなスケールで人生を見てほしい。
そういうビジョンを持てる選手は、小さな壁で止まりません。
まとめ:成功できるかは”プロになった後”に決まる
- プロになるのはスタートライン
- 成功する選手は、そこからの人生設計が明確
- 自己分析と孤独力、そして俯瞰力が不可欠
僕自身、そこに気づくのが遅かった。でも、だからこそ伝えられることがあると思っています。
若い選手には、ぜひ“もっと先”を見据えて、自分自身の価値を高めていってほしい。
プロになって終わりじゃない。むしろ、そこからが本当の勝負です。
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