【サッカー選手は最高の職業だ】Jリーグを2年でクビの僕が、それでも夢を追う君へ伝えたいこと

メンタル

■プロサッカー選手は最高の職業だ。そう言い切れる理由

僕はJリーガーでした。
……ただし、いわゆる「華やかなキャリア」ではありません。Jリーグにいたのはたった2年。あとはJFLを中心に、下部リーグで10年間、生き残りをかけて戦ってきました。

そんな僕が今、心の底から断言できることがあります。

「Jリーガー・プロサッカー選手になって、本当によかった。」
最高の職業だと

これを読む君が、もし今プロを目指しているなら。
その夢、絶対に追ってください。

なぜそう言えるのか──僕の10年間のすべてを込めて、お話しします。


【体験談】ゴールの瞬間、自分の喜びが“他人の幸せ”になる

プロになって一番嬉しかったのは、やっぱりゴールを決めた瞬間です。

フォワードの僕にとって、それは最高の瞬間でした。
でも、本当の幸せは翌日に訪れます。

サポーターの歓喜、親の涙、嫁さんの笑顔──
「自分の行動が、他人の人生を豊かにできる」。この感覚は、プロという舞台に立って初めて味わえたものです。

アマチュアの頃は、喜びはいつも自分と仲間だけのものでした。
でもプロになると、それが地域全体の幸福に変わる。

これほど報われる仕事は、他にないと断言できます。


■苦しかった時期、それでもやめなかった理由

辞めたくなったことありますか?
ありますよ、もちろん。
評価されない。試合に出られない。ベンチ外。そんな日は何度もありました。

でも、不思議とやめられなかった。

**「失敗を乗り越えた後の快感」**は、何にも代えがたいものがあります。
だから僕は言いたい。

辛くて辞めたいと思ったその瞬間こそ、チャンスだよ。

心の底からそう思っています。


一番きつかったのは怪我。だけど、その時こそ“人の価値”が見える

グロインペイン症候群という怪我で、僕は約半年、ボールを蹴れませんでした。

プロの世界はシビアです。プレーできない選手には、価値がありません。
そんな中、支えてくれた人たちがいました。

家族、仲間、クラブ関係者──

苦しんだ時間があったからこそ、人の優しさやありがたみが身に染みた。

これは、順風満帆な人生では絶対に得られない「財産」です。

人に優しくされた時、自分の弱さを知る機会になります。


「この人たちのために」サッカーができる幸せ

引退してもなお、僕の心に焼きついている時間があります。

それは、「自身のゴールと勝利の翌日」

家族が喜び、サポーターの満足している映像を見る翌日が至福の時間でした。
ただの1点が、これだけ多くの人に喜びを届ける。

「自分の喜び」=「誰かの笑顔」に全力を尽くせる仕事。
これが、プロサッカー選手という職業です。


プロになると扱いが変わる

正直に言います。
プロサッカー選手になると、人の接し方が変わります

同じように子どもとサッカーをしたとしても、学生時代(アマチュア)とプロになってからでは、空気がまったく違う。

人は、「誰が言うか」で動きます。

それが良いか悪いかはともかく、影響力のある存在になるというのは、プロになったからこそ得られる立ち振る舞いが必要です。


「志」を持って登る山を決めろ。人生はあっという間

孫正義さんも言っています。

「人生はあっという間。志は高く持て。」

この言葉は、まさに僕の10年間を表しています。
僕は小さい頃から自然と「プロになる」と決めていた。進むべき山が明確だったから、道に迷うことがなかった。

でも今、営業マンとして社会人をやっていて感じるのは、**大人になってから「好きなことを見つける難しさ」**です。

もし今、子どもが夢中になれるものがあるなら、それは本当に宝物です。
それがサッカーなら、全力で登ってください。「プロになる」という山に。


サッカー選手の現実:メリットとデメリットを正直に伝えたい

▼デメリット

  • 一流選手になれないと、年収は高くない。僕のピークは年収400万円程度(新卒サラリーマン相当)
  • 引退後、職歴ゼロから社会復帰するのは不安だった
  • 社会の中で「一歩遅れてスタート」になる感覚はある

▼でも、社会に出て正直思うこと

「スキルは1年で身につく。社会人の基礎は半年で覚えられる。」

サッカー選手って、逆算思考とPDCAの鬼です。
毎年、監督が変わるたびに求められるプレーも変わる。その度に自分を変えて、生き残るために努力する。

これはそのまま、どんな職業にも通用します。
礼儀、コミュニケーション、継続力。全部、サッカーで身につきます。


だから、サッカーを目指す君へ。そして、保護者の方へ

僕は今、社会人として「普通の仕事」をしています。
でも正直、サッカー選手時代のような高揚感や、心が燃えるような毎日はなかなかない。

あの10年間は、人生の中で一番「生きてる」と感じた時間でした。

だから、君に言いたい。
親御さんにも、心から伝えたい。

サッカー選手、目指していいよ。
カラカラになるまで、突き詰めてみてほしい。
年収?不安定?社会復帰?…それ、後で考えよう。
今、「夢中」になれるものがあることが、何よりも価値なんだよ。


プロになれ。夢中になれ。失敗しても絶対後悔しない

僕は三流のプロサッカー選手でしかなかった。
でも胸を張って言える。

「やってよかった」
「人生で一番輝いた時間だった」
「夢中になれることを仕事にできた」

君が今、サッカーに夢中なら、それを信じて進んでください。
そして保護者の方には、ぜひ応援してあげてほしい。

サッカー選手になること。
それは「自分の人生に夢中になれる」最高の選択肢のひとつです。

■プロサッカー選手=“個人事業主”。10年で得た「社長マインド」

サッカー選手は、「会社員」ではない。
個人事業主であり、自分自身が社長です。

  • 自分で考える
  • 自分で行動する
  • 自分で責任を取る

これが日常でした。

いま僕は営業職として働いていますが、正直「物足りない」です。
会社員マインドがアマチュアだと感じた理由は下記記事で記載しています。

サッカー選手としての10年が、「社長マインドの基礎力」を育ててくれました。


引退して全く悔いはない

僕はもう、やりきった。

だから、引退を決めた時も後悔はありませんでした。

それでも心に残っているのは、プロサッカー選手をできた10年間は最高に楽しかったし充実に満ち溢れていました。
この10年間は僕の誇りです。


10年前の自分へ。──お前の決断は、間違ってなかったぞ。

とことん目指せ。金なんて気にするな。

好きなことで本気で夢を追うことが、努力を凌駕することを感じてほしい。

努力なんて、するものではない。気付いたら努力してしまっている人ほど最高だ。
だからサッカー選手は、底辺でも絶対になった方がいい。

これが、今の僕から10年前の僕への手紙です。


まとめ:プロサッカー選手は最高の職業だ

君が今、サッカーを心から愛しているなら──

プロを目指して、全力で駆け抜けてほしい。

サッカー選手になれば、
自分の人生だけじゃなく、誰かの人生を変えられる。

失敗も、怪我も、孤独も、全部含めて、
サッカー選手は**「最高の人生体験」**でした。

だから、今夢中になれてることがある君にこそ、伝えたい。
やれ。全部かけて。
好きなことに夢中になれる人生って、本当に最高です。

僕自身も30代になりもう一度登る山を見つけ情熱を注ぎたいと思います。

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